ブログを2つ目、3つ目と増やしていくと、「サーチコンソールはサイトごとに別のGoogleアカウントを用意する必要があるのだろうか」と迷う方が多いと思われます。
クライアントのサイトを預かる制作会社や代理店の担当者さんにとっても、管理画面が分散すると確認漏れの原因になりかねません。
実は、サーチコンソールは1つのアカウントで複数のサイトを一括して管理できる仕組みです。
ただし、登録形式の選択や所有権の確認、件数上限、共同作業者の権限設定など、事前に把握しておくべき項目がいくつかあります。シンプルにまとめられる点は、作業効率を上げる大きなメリットと感じます。
この記事では、Google公式の情報を基に、複数のサイトをスムーズに一元管理するための考え方と手順をまとめます。
読み終える頃には、各自の運用スタイルに合った登録方法を選べるようになるでしょう。
1つのGoogleアカウントで複数サイトを一括管理できます
Google Search Console(サーチコンソール)を活用すれば、1つのGoogleアカウントで複数のサイトを「プロパティ」として登録し、切り替えながら管理できます。
各サイトごとに別々のアカウントを用意する必要はありません。
重要なポイントは以下の通りです。
- サイトごとにプロパティを追加し、画面のプロパティ選択メニューで切り替えて確認します。
- サイト全体を見たいなら「ドメイン プロパティ」、特定の範囲だけを見たいなら「URLプレフィックス プロパティ」を選びます。
- 登録には、サイトまたは対象範囲の所有権確認が必要です。
- 1つのアカウントで登録できるプロパティは最大1,000件です。
- 複数人で管理する場合は、プロパティ単位で権限を設定します。
この5点を理解しておけば、サイト数が増えても混乱しにくい管理体制を整えられます。実際に試してみると、作業が格段に楽になると感じます。
プロパティの構造を把握すれば、複数サイトの管理が簡単になります
サーチコンソールで複数サイトを扱うときに混乱しやすいのは、「サイト」ではなく「プロパティ」という単位で管理されることです。
この記事では、その仕組みと留意点を順に説明します。
サーチコンソールはデータを「プロパティ」単位で取り扱っています
サーチコンソールでは、解析したい対象を「プロパティ」として登録します。
基本的には1つのサイトを1つのプロパティに登録しますが、サイトの一部だけをプロパティとして設定することも可能です。
登録したプロパティは、画面左上のプロパティ選択メニューに一覧で表示されます。
メニューを切り替えるだけで、サイトAの検索パフォーマンスからサイトBのインデックス状況へと移動できます。
ログインし直す必要がないため、複数のブログを運営する方や多数のクライアントサイトを担当する代理店にとっては非常に効率的な仕組みです。実際に使うと、画面切り替えの手軽さが作業時間を大幅に短縮してくれると感じます。
ドメイン プロパティとURLプレフィックス プロパティの相違点
ウェブサイトのプロパティは大きく2つに分かれ、選択次第で集計対象が変わります。
ドメイン プロパティはサイト全体を一括して対象にします
ドメイン プロパティは、「example.com」のように対象ドメインを指定して登録します。
www をはじめとするサブドメインや、http と https の違いを一括して1つのプロパティで管理できることが特徴です。実際に設定すると、管理が一元化されて手間が減ります。
「wwwありとなしでデータが分かれてしまう」「http時代のデータも一緒に見たい」といった混乱を防ぎやすく、サイト全体を把握したいときの基本的な選択肢と位置付けられます。
ただし、所有権の確認は基本的にDNSレコードで行うため、ドメインのDNS設定を変更できる環境が必要です。
URLプレフィックス プロパティは、指定したURL以下の領域を対象とします
URLプレフィックス プロパティは、「https://www.example.com/」のようにURLを指定して登録します。
対象となるのは、指定したURLとその下位階層のパスです。
プロトコルやサブドメインが異なるURLは対象外になるため、例えば「http://」と「https://」の両方を確認したい場合は、個別に登録する必要があります。
代わりに、特定のディレクトリだけを切り出して確認できるという柔軟性があります。
所有権確認の手段も、対象に合わせて複数の方法から選択できます。
プロパティは重複して登録することも可能です
Googleは、サイト全体を対象とするプロパティと、個別のドメインやパスを対象とするプロパティを組み合わせて運用する方法を提示しています。
例えば、ドメイン プロパティで全体の傾向を把握しながら、URLプレフィックス プロパティで特定カテゴリを詳細に分析するといった利用法があります。
全体と部分を別々に閲覧できるため、担当者ごとに閲覧範囲を分割したい場合にも有用と考えられます。
所有権の確認ができなければ、プロパティは追加できません
サーチコンソールは、サイトの検索データという重要な情報を扱うため、登録時に所有権の確認が必須です。
複数サイトを管理する際は、サイトごとにこの確認を行う必要があります。
自分でDNS設定やサイトのファイルを編集できない場合は、既存の所有者にアクセス権を付与してもらう方法があります。
クライアントのサイトを管理する際などは、この手段が現実的な選択肢となり得ます。
登録可能な件数と共有できる人数には上限があります
1つのアカウントで登録できるプロパティは最大で1,000件です。
一般的なブログ運営では不足することはほとんどありませんが、多数のクライアントサイトに加えて、サイト内のパスごとのプロパティや、後述のSNSアカウントのプロパティまで登録すると、件数が増える可能性があります。
さらに、アクセス権はプロパティ単位で管理され、Googleの公式ヘルプによれば1プロパティあたりのオーナー以外のユーザーは最大100人となっています。
担当者には業務に必要な範囲の権限だけを付与し、退職や契約終了で不要になったアクセスは定期的に見直すことが推奨されます。
2026年にはSNSアカウントもプロパティとして登録可能となりました
2026年7月、Instagram、TikTok、X、YouTubeのアカウントやチャンネルをサーチコンソールに登録できる「プラットフォーム プロパティ」が発表されました。
この機能は2026年7月29日に全世界で提供が開始されることが発表されています。
この機能を使うと、Google検索、Discover、Googleニュースにおけるコンテンツの実績を確認できます。
ただし、SNS上の全閲覧数を測定するものではなく、Google上での実績を確認するための機能である点に留意が必要です。
複数のアカウントやチャンネルを管理する際も、ウェブサイトと同様に各々を個別のプロパティとして追加します。
追加した後、レポートにデータが反映されるまで数日かかることがあります。
複数プラットフォームのデータをエクスポートして比較できる方法が案内されているので、サイトとSNSを横断して運用している方には便利な機能と言えるでしょう。
運用スタイルごとに見る複数サイトの登録方法
ここからは、代表的な運用シーン別に、どのようにプロパティを追加すれば管理しやすくなるかを具体的に解説します。
個人で複数のブログを運営している場合
例えば、趣味用ブログと業務用ブログを別々のドメインで運営しているケースを想定します。
おすすめの登録方法
DNS設定の変更が可能な環境であれば、各ブログに対してドメインプロパティを個別に1つずつ追加するのが標準的です。
www の有無や http / https の違いを気にせず、サイト全体のデータを閲覧できます。この手順だと、管理がとても楽になると感じます。
手順の流れ
- サーチコンソールのプロパティ選択メニューから「プロパティを追加」を選びます。
- 「ドメイン」を選び、ブログのドメインを入力します。
- 表示されたTXTレコードを、ドメインのDNS設定に追加します。
- サーチコンソールに戻って確認を実行します。
- 2つ目以降のブログも同じ手順で追加します。
DNS設定の変更が難しい場合は、URLプレフィックス プロパティで登録し、利用できる確認方法を選択すれば問題ありません。
代理店や制作会社でクライアントサイトを管理する場合
複数のクライアントサイトを担当する際、自社で DNS を操作できないケースが多くなることがあります。
アクセス権の付与で対応する
クライアント側がすでにサイトのオーナーである場合は、クライアントさんから担当者の Google アカウントへアクセス権を付与してもらう方法が現実的です。
付与されたプロパティは、担当者のアカウントのプロパティ選択メニューにまとめて表示されます。
権限設計のポイント
- データの閲覧だけでよい担当者には、必要以上の権限を与えないようにします。
- 契約終了時や担当変更時には、アクセス権の削除を忘れずに行います。
- 1プロパティあたりオーナー以外は最大100人という上限を踏まえ、共有する人数を整理しておきます。
権限を適切に管理することは、クライアントさんの情報を守るうえでも重要とされています。
1つのサイト内でディレクトリごとに担当が分かれている場合
例えば、「/blog/」はコンテンツチーム、「/shop/」は EC 担当というように、サイト内で担当が分かれている企業サイトもあります。
全体と部分のプロパティを併用する
- サイト全体はドメイン プロパティで登録し、管理責任者が全体を把握します。
- 「https://www.example.com/blog/」をURLプレフィックス プロパティとして登録し、コンテンツチームに共有します。
- 「https://www.example.com/shop/」も同様に登録し、EC担当に共有します。
この方法であれば、各担当者は自分の範囲のデータに集中しやすくなります。
ただし、プロパティ数が増えるため、上限の 1,000 件を意識した整理が必要です。
新しく立ち上げたサイトの登録を進めたい場合
複数サイトを運営していると、新しいサイトを立ち上げる機会も増えます。
新しいサイトはプロパティを追加しただけでは、すぐに検索結果に表示されるとは限りません。
サーチコンソールでは、URL 検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」を送ることができます。
ただし、ページ数が多い場合や、複数サイトで同時に記事を公開している場合は、1 件ずつ操作する手間が大きくなる可能性があります。
そうした場面での選択肢の 1 つが、このブログを運営しているインデックスドライブです。
公開中のページの URL を 1 行に 1 つ貼って送信するだけで、検索エンジンへのインデックス登録を後押しできるサービスで、Search Console や API の登録は必要ありません。
WordPress のプラグインと連携すれば、記事を公開するたびに自動で URL を送ることもできるため、複数サイトでの更新作業の負担軽減につながるとされています。
複数サイトを管理する際の要点まとめ
サーチコンソールで複数サイトを管理する際の要点をあらためて整理します。
- 1つのGoogleアカウントで複数サイトをプロパティとして登録し、メニューで切り替えて管理できます。
- サイト全体を見たい場合はドメイン プロパティ、特定の範囲だけを見たい場合はURLプレフィックス プロパティを選びます。
- 全体と部分のプロパティを重ねて登録する運用も可能です。
- 登録には所有権確認が必要で、難しい場合は既存の所有者からアクセス権を付与してもらう方法があります。
- 1アカウントあたり最大1,000プロパティ、1プロパティあたりオーナー以外のユーザーは最大100人という上限があります。
- 2026年からはInstagram、TikTok、X、YouTubeのアカウントもプラットフォーム プロパティとして登録できます。
自分の運用方法に合わせてプロパティのタイプと権限を設計すれば、複数サイトをスムーズに管理できる鍵となりますといえるでしょう。
運用体制が整ったら、記事を検索結果に届ける手続きを始めましょう
サーチコンソールで複数のサイトを一括で管理できると、各サイトの検索パフォーマンスを手軽にチェックできます。
しかしながら、サイトや記事が増えると公開ページのインデックス状況を個別に確認しリクエスト送信の作業が増えて、負担が大きくなることも考えられます。その分、効率的な運用方法を見つけることが重要です。
公開した記事のURLを一括で送信し、インデックス登録を促す仕組みを整えておくと、複数サイトの運営がさらに円滑になるでしょう。
複数のサイトでも、URLを送信するだけで済みます。
インデックスドライブは、公開中のページのURLを1行に1つ貼って送信するだけで、検索エンジンへのインデックス登録を後押しするサービスです。Search Consoleの設定は不要で、WordPressと連携すれば記事の公開と同時に自動でURLを送れるため、複数サイトの更新作業の負担を減らせます。
※初めて利用する方は7日間無料でお試しいただけます(カード情報の登録が必要で、8日目以降は月額料金が発生します)。インデックス登録は検索エンジンの判断に委ねられるため、登録の可否や時間を保証するものではありません。