ドメインを変更することになったとき、サーチコンソールでどのような操作が必要か気になる方も多いでしょう。
これまでの検索順位が引き継がれるか、手順を誤ると検索結果から抜け落ちるのではないかと不安になる方が多数いるようです。私も最初は同じように不安でしたが、手順を確認すれば安心できます。
ドメインを変更する際に必要な作業は、Googleの公式ガイドで手順が示されています。
本記事では、Search Consoleの「アドレス変更ツール」の機能と利用方法、301リダイレクトの設定方法、2026年10月に加わった注意点、そして移転後の確認手順を順に説明します。
手順をしっかり把握すれば、検索からの流入減少を抑え、落ち着いてサイト移転を進められるでしょう。
301リダイレクトを設定した後、アドレス変更ツールで通知します
Search ConsoleでドメインやURLを変更する際は、旧ページから新ページへ301リダイレクトを実装し、旧ドメインのプロパティからアドレス変更ツールを利用してGoogleに移転を知らせます。
アドレス変更ツールは、移転を完了させる機能ではありません。
Googleに移転を伝える補助的な手続きです。
実際に移転を成立させるのは、サイト側で設定したリダイレクトです。
あわせて、新旧両方のプロパティをSearch Consoleに登録し、旧ドメインのwww/非www版やサブドメインなど、すべてのバリエーションも確認対象に含めることが重要です。
これは2026年10月のGoogleの案内で追加された点です。実際に設定を見直すと、安心感が得られます。
ツールだけでは完了しない移転の仕組みがあるからです
この手順になる理由は、アドレス変更ツールの役割と、Googleがサイト移転を処理する仕組みにあります。
順番に見ていきます。実際に手順を追うと、全体像がつかみやすくなりますね。
アドレス変更ツールは、サイト移転を通知するための補助的な機能です
Google Search Console のアドレス変更ツールは、サイト全体を別のドメインやサブドメインへ移す際に、Google へ移転を知らせるための機能です。
Google のヘルプでは、検索結果を新しいサイトへ移すための補助と位置づけられています。
ツールで申請しても、旧 URL にアクセスした利用者やクローラーが新 URL へ自動で移動するわけではありません。
リダイレクトがなければ、Google は旧ページと新ページの対応を正しく把握しにくくなります。
そのため、サイト側の設定が前提になります。
ツールを使うケースと使わないケース
アドレス変更ツールは、すべての URL 変更に利用できるわけではありません。
Google の案内では、主に次のケースが対象です。
- example.com から example.net へのドメイン変更
- old.example.com から new.example.com へのサブドメイン変更
一方、次のケースは通常、ツールの対象外です。
- 同じドメイン内でURLのパスだけを変更する場合
- HTTPからHTTPSへの切り替え
- wwwの有無だけを変更する場合
また、パス単位のプロパティ(例:example.com/blog/)からは申請できません。
HTTPS 化や www 統一の場合は、ツールを使わずリダイレクトなどの対応で移行するのが基本と考えられます。
移転処理は URL ごとに少しずつ進みます
Google はサイト移転を一括ではなく、URL ごとに処理しています。
旧 URL をクロールしリダイレクトを確認した上で、新 URL への置き換えを順次進めていく形です。
Google の説明では、中規模サイトでも検索結果への反映に数週間以上かかる場合があり、大規模サイトではさらに時間がかかるとされています。
移転直後に順位や表示回数が揺れることがあるのは、この処理の途中段階にあるためと思われます。
リダイレクトは長く維持する必要があります
リダイレクトの維持期間について、Google の案内は 2 つ提示されています。
- アドレス変更ツールのヘルプ:少なくとも180日間維持
- サイト移転ガイド:評価の引き継ぎや外部リンクへの対応を考慮し、一般に少なくとも1年間維持
180 日を過ぎても、外部サイトやブックマークには旧 URL が残っている可能性があります。
実務上は、できるだけ長く、目安として 1 年以上リダイレクトを維持するのが安全と考えられます。
そのためには、旧ドメインの契約更新も忘れないようにする必要があります。
2026 年 10 月にドメインのバリエーションの扱いが明確になりました
Google は 2026 年 10 月にサイト移転ガイドを更新し、ドメイン移転時は旧ドメインのすべてのバリエーションについてアドレス変更を申請するよう案内を追加しました。
たとえば旧サイトが example.com の場合、www.example.com や、使っていたサブドメインも対象です。
現在使っていないバリエーションも対象に含まれる点に注意が必要です。
これまで主に使っていた URL だけを申請していた方は、見直しておくとよいと考えられます。
ドメインを変更する手順は以下の通りです
以降では、実際の作業手順を具体例とともに解説します。
ご自身のサイトに合致するケースかどうか確認しながらお読みください。
例1:独自ドメインを別のドメインへ移行する基本手順
Aさんは、ブログを example.com から example.net に移すことにしました。
このケースでは、Google 公式ガイドに従った基本的な手順は以下の通りです。
手順1:新旧のプロパティを追加し、所有権を確認する
まず、Search Console に旧サイトと新サイトの双方をプロパティとして追加し、所有権を検証します。
アドレス変更ツールを利用するには、新旧両方のサイトの所有者であることが前提です。
同一の Google アカウントで両方を管理すれば、手続きがスムーズに進みます。
手順2:新サイトを公開し、URL マッピングを作成する
まず、新サイトを公開し、正常に表示されることを確かめます。
同時に、旧 URL と新 URL の対応表(URL マッピング)を作成します。
- example.com/ → example.net/
- example.com/about/ → example.net/about/
- example.com/blog/post-1/ → example.net/blog/post-1/
旧 URL と新 URL を 1 対 1 に対応させておくと、リダイレクト設定の抜け漏れを防止しやすくなります。
手順3:301 リダイレクトを設定する
URL マッピングに従い、旧 URL から新 URL への 301 リダイレクトを設定します。
Google は、まず旧トップページから新トップページへのリダイレクトを行い、さらに旧サイトの主要ページにも同様に設定することを推奨しています。適切に設定すれば、検索エンジンの反応が速やかになることが期待できます。
全ページを新トップページへ一括転送するのではなく、各旧 URL を内容が近い新 URL へ直接リダイレクトすることが重要です。
複数回のリダイレクトを経由させず、1 回で転送できる形が望ましいとされています。
手順4:アドレス変更ツールで申請する
リダイレクトが正常に機能していることを確認したら、旧ドメインのプロパティで Search Console を開き、設定メニューからアドレス変更ツールを選択します。
移転先として新ドメインのプロパティを指定し、画面の指示に従って申請します。
ツールはリダイレクト設定後に使用するのが、Google の推奨する手順です。
手順5:新サイトのサイトマップを送信する
最後に、新 URL を掲載した XML サイトマップを新サイトのプロパティから送信します。
新しい URL の一覧を Google に知らせることで、クロールの指針となります。
例2:www あり・なしやサブドメインがあるケース
B さんの旧サイトは www.example.com で運用していましたが、www なしの example.com でも閲覧可能で、以前は shop.example.com も利用していました。
2026年10月に更新された Google の案内では、これらのバリエーションもすべて対象とされています。
B さんの場合、以下の点を確認する必要があると考えられます。
- www.example.com、example.com、shop.example.com をそれぞれSearch Consoleで所有権確認する
- 各バリエーションから新ドメインの対応するURLへリダイレクトされているか確認する
- 各バリエーションのプロパティからアドレス変更を申請する
使用していなかったバリエーションも申請対象になる点は、見落としがちです。
移転前に旧ドメインで使用したことのあるホスト名をリストアップしておくと安心です。
なお、ドメイン自体は変えずに www の有無だけを変更する場合は、アドレス変更ツールの対象外となります。
このようなケースでは、リダイレクトと正規 URL の統一で対応するのが一般的です。
例3:移転後にインデックスの切り替わりを確認する
C さんは移転手続きを完了しましたが、数日経っても検索結果に旧 URL が表示され続けていることが気になっていました。
Google の説明通り、移転の反映には数週間以上かかるケースがあるため、すぐに切り替わらないことは珍しくありません。
移転後は、新旧両方のプロパティで以下の項目を定期的にチェックすると良いと考えられます。
- 旧サイトのインデックス数が徐々に減っているか
- 新サイトのインデックス数が増えているか
- クロールエラーやリダイレクトのエラーが出ていないか
- 検索パフォーマンス(表示回数・クリック数)の推移
一時的な数値の変動だけで判断せず、数週間から数か月単位で推移を観察することが重要です。
新 URL のインデックス登録を促進したい場合
移転後に新しい URL がなかなかインデックスされない場合は、まずリダイレクトやサイトマップ、noindex 設定に誤りがないか確認します。
設定に問題がなければ、Search Console の URL 検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」を実施する方法があります。
ただし、ページ数が多いサイトでは、1 件ずつリクエストするのは手間がかかります。
そのような場合の選択肢の一つとして、このブログを運営しているインデックスドライブがあります。
公開中のページの URL を 1 行に 1 つずつ貼り付けて送信するだけで、まとめてインデックス登録を促進できます。
多くの URL は送信から 24 時間以内に登録されることが目安ですが、これはあくまで目安であり、登録や時間を保証するものではありません。
例4:移転時によくある失敗と対策
ドメイン変更で起こりやすい失敗を整理しておきます。
- リダイレクト設定前にアドレス変更ツールを申請してしまう
- すべての旧URLを新トップページへ転送してしまう
- リダイレクトを数か月で外してしまう、旧ドメインの契約を解約してしまう
- 新サイトにnoindexやrobots.txtのブロックが残っている
- wwwあり・なしなど、旧ドメインのバリエーションの申請が漏れている
特に、テスト環境の設定を引き継いで noindex が残っているケースは、インデックスが進まない原因になりやすいため注意が必要です。
公開前のチェックリストを作り、ひとつずつ確認することをおすすめします。
移転を成功させる鍵は、手順を正しい順序で行うことです
サーチコンソールでドメインや URL を変更する際の要点をまとめます。実際に手順を確認すると、意外とシンプルだと感じます。
- アドレス変更ツールは、ドメインやサブドメインの変更をGoogleに伝える補助的な手続きです
- HTTPS化、wwwの有無だけの変更、パスの変更は通常ツールの対象外です
- 新旧両方のプロパティを登録し、所有権を確認します
- 旧URLから対応する新URLへ301リダイレクトを設定し、その後ツールで申請します
- 2026年10月の更新により、旧ドメインのwww/非www版やサブドメインなど、すべてのバリエーションが申請の対象です
- リダイレクトは少なくとも180日、目安として1年以上の維持が安全です
- 新サイトのサイトマップを送信し、反映まで数週間以上かかる前提で推移を見守ります
ドメイン移転が成功するかどうかは、ツール操作よりもリダイレクトや URL マッピングの準備に左右されるとみなされています。
公式ガイドの手順通りに進めれば、検索評価を新しいドメインへスムーズに引き継げます。
準備をしっかり整えて、落ち着いて移転作業を進めましょう
ドメイン変更は不安が伴う作業ですが、手順をひとつひとつ確認すれば過度に心配する必要はありません。
リダイレクトとアドレス変更ツールで移転の基盤を構築した後は、新しいURLが検索エンジンに認識されるかが次のポイントになります。
ページ数が多く、新URLの登録を手作業で進めるのが大変な場合は、URL を送るだけで登録を後押しできるサービスを活用するのも一つの手です。実際に手順通りに進めると、作業がスムーズに感じられることが多いです。
移転後の新しいURLも、まとめて送信するだけです。
ドメイン移転後、新しいURLの登録を1件ずつリクエストするのが大変な方には、インデックスドライブがあります。Search Consoleの設定は不要で、公開中のページのURLを1行に1つ貼って送信するだけで、インデックス登録を後押しできます。
※初めての方は7日間無料でお試しいただけます(カード情報の登録が必要で、8日目以降は月額料金が発生します)。インデックス登録は検索エンジンの判断に委ねられるため、登録や所要時間を保証するものではありません。