前年と同じ時期のクリック数と比較したいのに、Google Search Console(サーチコンソール)でどこまで遡れるかが分からない方は多いようです。
「2年前のデータを見たいのに表示されない」「グラフと表の数値が合わない」といった疑問を抱く方もいるでしょう。
サーチコンソールでは、過去データの保存期間に上限が設定されています。
この上限を超えて解析したい場合は、データを外部に保存する仕組みを早めに整えておくことが求められます。
この記事では、過去データの確認手順とエクスポート手順を紹介します。さらに、APIやBigQueryを活用した長期保存の方策や数値を扱う際の留意点も順にまとめます。
実際に設定を進めれば、データの可視化が格段に楽になることを実感できる点です。
読み終える頃には、自社サイトの検索データを、何年分でも振り返れる状態に近づける道筋が見えてくると考えられます。
過去データは最大16か月分、それ以上は外部保存が必要です
サーチコンソールの検索パフォーマンスレポートで閲覧できる過去データは、通常、最大で16か月分です。
この期間内であれば、画面上の「日付」フィルターから期間を設定でき、前年同月との比較も行えます。
ただし、サーチコンソールは長期保存を目的としたデータベースではありません。
16か月以上の履歴を保持したい場合は、画面からエクスポートする方法、Search Analytics API、あるいはBigQueryへ一括でデータを送る方法のいずれかを利用し、定期的に外部へ保存しておく必要があります。実際に自動化を組むと、手間が大幅に削減できる点が便利です。
なお、16か月以上前のデータは、後から復元できないと見なすのが安全です。
したがって、長期的な分析を予定している場合は、できるだけ早期に保存体制を整備することが重要です。私としては、早めの対策が後々の作業負担を軽減すると実感しています。
16か月を超えて保存できない背景と、覚えておくべき仕様
サーチコンソールの過去データを正しく扱うには、いくつかの仕様を把握しておく必要があります。
この記事では、保存期間の概念とデータ閲覧時の留意点をまとめます。
標準レポートは「閲覧用」であり、長期保管を前提としていません
検索パフォーマンスレポートでは、クリック数・表示回数・CTR(クリック率)・平均掲載順位を、期間・ページ・クエリ・デバイスといった条件で分析できます。
ただし、取得できるのは直近16か月分に限られます。
16か月さえあれば前年同期との比較は可能ですが、2年前や3年前と比べる複数年の分析には不足します。
そのため、長期的な変化を見たいサイト運営者は、外部にデータを蓄えておく必要があります。
保存手段ごとに得意な領域が異なります
過去データの保存手段は大きく3つに分けられます。
取得できる粒度や制限がそれぞれ異なるので、目的に合わせて選択することが重要です。
画面からのエクスポート
検索パフォーマンスレポートのエクスポート機能を利用すれば、グラフや表のデータをダウンロードできます。
特定の期間やページに絞って分析したいときに便利です。
ただし、出力内容は選択中のレポートやフィルター条件に依存します。
Search Analytics API
APIを活用すれば、期間やディメンションを指定してデータを取得できます。
1回の応答上限は最大25,000行で、超える場合はページ分割して取得します。
プログラムで定期的に取得できるため、自動保存の仕組みを構築しやすい方法です。
BigQueryへの一括データエクスポート
一括エクスポート機能を使用すると、検索パフォーマンスデータを日次でBigQueryへ出力できます。
標準レポートの行数上限に左右されにくく、複雑な分析や長期保存に適しています。
ただし、一括エクスポートでは、設定した以前のデータが自動で埋められることはありません。
この機能は、設定した時点からデータを継続的に蓄積するため、開始以前の履歴が必要な場合は、画面やAPIを利用して個別に取得しなければなりません。早めに取得方法を検討しておくと、後の作業が楽になりますね。
直近のデータはまだ確定していない可能性があります
サーチコンソールのデータは、すぐに確定するとは限りません。
通常、データが表示されるまでに2〜3日ほどかかり、直近の数値は暫定値として後から変動することがあります。
そのため、保存処理は数日前までのデータを対象にするなど、確定を待ってから記録する運用が望ましいと考えられます。
クエリデータは完全な一覧ではありません
プライバシー保護の観点から、検索回数が少ないクエリや機微な情報を含むクエリは表示されないことがあります。
また、内部的な制限により、表には上位の行だけが掲載される場合もあります。
このように匿名化されたクエリは、表に現れなくてもグラフの合計には含まれることがあります。
そのため、グラフの合計と表の合計が一致しないことは珍しくありません。
フィルター条件やデータの切り捨ても、差異の原因となります。
新しい機能は、導入時期以降のデータしかありません
サーチコンソールには、ブランド検索と非ブランド検索を分けて閲覧できるフィルターが追加されています。
この分類のデータ履歴は、機能が導入された2025年3月以降となります。
通常の検索パフォーマンスデータの保存期間とは別に管理する必要があるため、機能ごとにさかのぼれる範囲が異なる点に留意してください。
目的別に活用する過去データとその保存方法
以下では、代表的な目的別に過去データの確認や保存の進め方を具体的に解説します。
自社に近いケースを参考にしていただければ幸いです。
前年同期のアクセスと比較したいとき
過去16か月以内であれば、サーチコンソールの画面だけで比較が可能です。
操作手順
- 「検索パフォーマンス」レポートを開きます
- 上部の「日付」フィルターをクリックします
- 「比較」タブで、前年同期などの期間を指定します
- クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位の変化を確認します
確認時のポイント
前年同期と比べることで、季節による変動と、継続的な増減を見分けやすくなります。
たとえば、毎年同じ時期に表示回数が増えるキーワードであれば、季節要因の可能性があると判断できます。
一方で、前年同期と比べても下がっている場合は、順位やコンテンツの見直しを検討する材料になります。
特定ページやクエリのデータを保存したい場合
対象が限定的であれば、画面からエクスポートするだけで十分対応できることがあります。
運用例
- 毎月初めに、前月分のデータをページ別・クエリ別にエクスポートします
- スプレッドシートに期間ごとのシートを作り、保存していきます
- 重要なページはフィルターで絞り込んでから出力します
留意すべきポイントです
手作業になるため、担当者が変わったり作業が抜け落ちるとデータが欠損する恐れがあります。
さらに、表示行数に上限があるため、大規模サイトでは全てのクエリを保存できないケースがあります。
継続性を重視するなら、APIやBigQueryへの移行を検討すると良いでしょう。
複数年にわたるSEO分析を行う際
2年以上の推移を把握したい場合は、APIとBigQueryを組み合わせる手法が有効です。
設定のポイント
- まずBigQueryへの一括データエクスポートを設定し、今後のデータを日次で蓄積します
- 設定前の過去16か月分は、APIで取得して別途保存します
- APIは1回最大25,000行のため、ページを分けて取得します
- BigQueryでは保存期間とストレージ費用を定期的に確認します
設定は早めに行うべき理由
一括エクスポートは過去データを遡って補完しないため、設定が遅れた分だけ、詳細な履歴が失われます。
将来分析するかどうか未定の段階でも、早めに蓄積を始めておく価値は高いです。
新規公開ページのデータが見つからないとき
過去データを確認すると、「最近公開したページが検索パフォーマンスにまったく出てこない」と判明することがあります。
このようなケースでは、データの遅延だけでなく、ページ自体がインデックス未登録である可能性もあります。
チェック項目
- 公開から2〜3日以上たっているか
- URL検査ツールでインデックス登録の状況を確認したか
- noindexの設定やrobots.txtでのブロックがないか
登録促進をしたいとき
設定に問題がなければ、URL検査ツールを利用して「インデックス登録をリクエスト」を送信することが可能です。
ページ数が多くて1件ずつの操作が負担になる場合は、このブログが利用しているインデックスドライブと同様に、URLを1行に1つ貼ってまとめて送信できるサービスを使う方法もあります。
Search ConsoleやAPIの登録が不要になるので、検索データに反映させたいページを簡単に追加できるメリットがあります。
なお、noindex が付与されたページや非公開ページは、まず設定を見直す必要があります。
さらに、インデックスに登録されるかは検索エンジンの判断に委ねられるため、登録が保証されるわけではありません。
過去のデータ活用には「確認」と「保存」を別々に検討することが重要です
本記事の主要ポイントをまとめます。
- サーチコンソールで確認できる過去データは、通常最大16か月分です
- 16か月以内であれば、「日付」フィルターで前年同期との比較ができます
- それ以上残したい場合は、エクスポート、API、BigQueryで外部に保存します
- BigQueryの一括エクスポートは設定前のデータを補完しないため、早めの設定が重要です
- 直近のデータは暫定値であり、クエリは匿名化などで完全な一覧ではありません
- ブランド/非ブランドの分類は2025年3月以降のデータのみです
過去データは、時間がたつほど取り戻せなくなる資産です。
現在確認できるデータをチェックし、将来に備えて保存体制を構築しておくことが、長期的なSEO分析の基盤になるとされています。だからこそ、早めの対策が大切だと感じます。
今すぐ過去データの保存に取り掛かりましょう
まずは前年同期と比較してみて、必要に応じてエクスポートやBigQueryの設定へと進めてください。
その上で、分析対象の新しいページを速やかに検索データに反映させるには、インデックスに登録されていることが前提です。
公開したページのインデックス登録を促したい場合は、URLを送信するだけで利用できるサービスを導入するのも有効です。早めに設定しておくと、後で手間が省けると感じます。
まずは分析したいページを検索の基盤に組み込みます。
検索パフォーマンスにデータを表示させるには、対象ページがインデックスに登録されていることが条件です。インデックスドライブは、Search ConsoleやAPIでの設定を行わず、公開中のページのURLを送信するだけでインデックス登録を支援します。複数ページを一括で送信できるため、ページ数が多いサイトでも手間を削減できます。
※初めてご利用になる方は、カード情報の登録が必要ですが、7日間は無料でお試しいただけます(8日目以降は月額料金が発生します)。インデックス登録は検索エンジンの判断に基づくもので、登録の可否や所要時間を保証するものではありません。